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PHP・Laravelの保守・バージョンアップ

PHP・Laravel のサポート期限一覧と、自分のシステムの残り時間の確かめ方

結論から書くと、システムの「残り時間」は、PHP と Laravel のセキュリティサポートの期限のうち、早いほう で決まります。どちらか一方でも期限を過ぎると、脆弱性が見つかっても公式の修正が届かない部分ができるからです。まず今のバージョンを調べ、下の表で早いほうの期限を確認してください。

このページは、新しいバージョンが出るたびに見直す前提の一覧です。表の内容は 2026年11月4日に公式のページから取得 したものです。判断に使う前に、出典のページで最新の情報を確認してください。

PHP のサポート期限(2026年11月4日取得)

PHP 公式のサポート期間のページによると、各バージョンは最初のリリースから2年間がアクティブサポートの期間で、報告されたバグとセキュリティの問題が修正されます。その後の2年間は、重大なセキュリティの問題だけが必要に応じて修正されます。合計4年で終了です。

バージョン アクティブサポートの終了 セキュリティサポートの終了
PHP 8.5 2027年12月31日 2029年12月31日
PHP 8.4 2026年12月31日 2028年12月31日
PHP 8.3 2025年12月31日(終了) 2027年12月31日
PHP 8.2 2024年12月31日(終了) 2026年12月31日
PHP 8.1 終了 2025年12月31日(終了)
PHP 8.0 終了 2023年11月26日(終了)
PHP 7.4 終了 2022年11月28日(終了)
PHP 7.3 終了 2021年12月6日(終了)
PHP 7.2 終了 2020年11月30日(終了)
PHP 7.1 終了 2019年12月1日(終了)
PHP 7.0 終了 2019年1月10日(終了)
PHP 5.6 終了 2018年12月31日(終了)

PHP 8.1 以前は、終了したバージョンの一覧である Unsupported Branches の終了日を載せています。このページにはアクティブサポートの終了日が載っていないため、「終了」とだけ書いています。

取得した時点で注意が必要なのは、PHP 8.2 のセキュリティサポートが2026年12月31日で終わる ことです。また、PHP 8.2〜8.5 の最初のリリースは、いずれも11月20日から12月8日の間でした。新しいバージョンが出ると表が変わるので、毎年この時期に見直します。

Laravel のサポート期限(2026年11月4日取得)

Laravel 公式のリリースノートによると、すべてのリリースで、バグ修正は18か月、セキュリティ修正は2年提供されます。メジャーバージョンは毎年(第1四半期ごろ)出ます。PHP でいうアクティブサポートにあたるのが、バグ修正の期間です。

バージョン 対応PHP バグ修正の終了 セキュリティ修正の終了
Laravel 13 8.3〜8.5 2027年第3四半期 2028年3月17日
Laravel 12 8.2〜8.5 2026年8月13日(終了) 2027年2月24日
Laravel 11 8.2〜8.4 2025年9月3日(終了) 2026年3月12日(終了)
Laravel 10 8.1〜8.3 2024年8月6日(終了) 2025年2月4日(終了)
Laravel 9 8.0〜8.2 2023年8月8日(終了) 2024年2月6日(終了)
Laravel 8 7.3〜8.1 2022年7月26日(終了) 2023年1月24日(終了)
Laravel 7 7.2〜8.0 2020年10月6日(終了) 2021年3月3日(終了)
Laravel 6(LTS) 7.2〜8.0 2022年1月25日(終了) 2022年9月6日(終了)

Laravel 9 以前は、現在のリリースノートに載っていないため、Laravel 9.x のリリースノートの表から転記しています。Laravel 5 系は、6.x のリリースノートの表のとおり、5.5(LTS)から 5.8 までのセキュリティ修正が2020年8月30日までに終わっています(最後が 5.5 の LTS)。

自分のシステムのバージョンを調べる

PHP

サーバーで php -v を実行すると分かります。ただし、コマンドラインと Web では別のバージョンが動いていることがあります。管理画面で Web 側のバージョンを切り替えるレンタルサーバーでは、コマンドラインの php と一致しないことがあります。

Web 側は、管理画面の設定を見るか、phpinfo() を出力するファイルを一時的に置いて確認します。phpinfo() はサーバーの設定を細かく表示するので、確認したらすぐに削除してください。

Laravel

php artisan --version
composer show laravel/framework

composer.json の "laravel/framework": "^10.0" のような記述は、入れてよいバージョンの範囲です。実際に入っているバージョンは composer.lock のほうに書かれています。composer show で確認するのが確実です。

あわせて見ておくもの

OS、データベース、Web サーバーにも、それぞれの提供元が定めた期限があります。レンタルサーバーなら、提供元が古い PHP の提供を終える予定がないかも確認します。ライブラリの既知の脆弱性は composer audit で確かめられます。

残り時間の数え方

数え方は単純で、PHP のセキュリティサポートの終了日と、Laravel のセキュリティ修正の終了日のうち、早いほう から今日までが残り時間です。表から組み合わせの例を挙げます(2026年11月4日時点)。

組み合わせの例 早いほうの期限 残り時間
PHP 8.2 + Laravel 10 Laravel 10 の2025年2月4日 終了している
PHP 8.2 + Laravel 12 PHP 8.2 の2026年12月31日 約2か月
PHP 8.3 + Laravel 12 Laravel 12 の2027年2月24日 約3か月半
PHP 8.4 + Laravel 13 Laravel 13 の2028年3月17日 約1年4か月

この残り時間は、そのまま作業に使える時間ではありません。調査、見積、予算の確保、作業、検証、本番の切り替えまでが、期限の内側に収まる必要があります。参考までに、h-system が対応した例では、PHP 7 系から 8 系へ上げた業務システムで数週間、Laravel 6 系から 10 系程度まで上げた業務システムで1か月弱かかりました。規模や構成、テストの有無で大きく変わるため、あくまで一例です。

期限から逆算して準備を始める

残り時間が、上に挙げた工程の合計より短いなら、すでに急ぐ段階です。次の順で動きます。

  1. 今のバージョンを確定する。 Web 側の PHP、composer.lock の Laravel、主なライブラリを記録します。
  2. 移行先を決める。 期限が十分に残っているバージョンを選びます。たとえば Laravel 13 は PHP 8.3 以上が必要なので、PHP 8.2 で動いているなら PHP の更新も同時に必要です。
  3. 作業量を調べる。 ライブラリの対応状況と、テストがあるかどうかで作業量は大きく変わります。手順は「Laravel バージョンアップの手順と、実際に詰まるポイント」にまとめています。
  4. 間に合わない場合の対策を決める。 公開範囲を絞るなどの暫定対策で時間を稼ぎます。放置した場合のリスクと優先順位は「サポート切れ PHP を放置するリスクと、対応の優先順位」で説明しています。

期限が切れた日に問題が起きるわけではありません。ただ、期限の後に見つかった脆弱性には、公式の修正が出ません。残り時間が分かったら、いつまでに何を決めるかを日付で書き出しておくと、先送りを防げます。

h-system でできること

h-system では、PHP・Laravel のシステムについて、使っているバージョンとサポートの期限の確認から、バージョンアップの計画と実施までを開発者本人がお引き受けしています。「残り時間がどのくらいあり、何から手を付けるべきかを知りたい」という段階の、調査だけのご依頼も可能です。初回のご相談と概算のお見積りは無料で、詳細な調査は有償です。範囲と費用は着手前にご案内します。

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